鏡を見るたびに「また減ったか?」「透けてるんじゃないか?」とビクビクするのって、本当に嫌ですよね。
すでに育毛剤を試している男性もたくさんいるでしょう。
しかし、いくら育毛剤を使用しても、それだけでは高い効果は望めません。
ハゲを防ぐには、まず基本から。
育毛剤やサプリに頼る前にしていただきたい、正しい育毛法をご紹介します。
1.そもそも「育毛」とは?なぜハゲるのか?
多くの人が誤解しがちなのが、「育毛」は髪を生やすものではなく、今生えている髪の健康を取り戻すためのものだ、ということです。
そのため、すでにハゲている部分から生えてくるということは期待薄。
しかし、たとえ多少減ったとしても、残っている髪が太くたくましくなれば、その埋め合わせは充分できるはず。
さらに、髪が健康になるということは頭皮環境が改善されたということですから、発毛のチャンスも増えるということなのです。
なぜ男性はハゲるのか?
まずは、基本中の基本、髪が抜ける原因について考えてみましょう。
加齢とともに髪を生み育てる毛母細胞の機能は低下しますから、薄毛になるのは男女問わず避けられません。
しかし、女性はまずハゲませんよね。
これは、ハゲの大きな原因となる男性ホルモンのテストステロンが少ないからです。
髪の毛は、場所によって影響する性ホルモンが違います。
頭頂部や前頭部は男性ホルモンの影響を強く受けるとされていて、分泌量が増えても減ってもその部分に現れます。
AGAの原因は男性ホルモンの減少
最も顕著な例が、AGA(男性型脱毛症)です。
本来、男性ホルモンのテストステロンには、髪を太くしっかりさせる働きがあります。
しかし、加齢とともにテストステロンが減少すると、その作用を補おうとDHT(ジヒドロテストステロン)という別の男性ホルモンに変化します。
このDHTに強い脱毛作用があるのです。
DHTには記憶力の維持や向上、運動能力アップ、ストレスの軽減といった素晴らしい作用もあることが研究で解明されつつあり、ある程度は必要といえます。
しかし、増えすぎると抜け毛やハゲにつながってしまうのです。
テストステロンが多すぎても抜け毛の原因に
では、テストステロンが多ければハゲないのかというと、そうともいえません。
男性ホルモンには皮脂量を増やす働きがあります。
頭皮には元々マラセチア菌という常在菌が棲んでおり、頭皮を健康に保つ役割をはたしています。
しかし、マラセチア菌は皮脂をエサに増えてしまうため、テストステロンが多ければ多いほど菌も増えやすくなります。
マラセチア菌は皮脂を食べると遊離脂肪酸を排出するため、これが空気や紫外線に触れることで酸化し、頭皮や毛穴奥にある毛母細胞にダメージを与えます。
毛母細胞は髪を生み育てる働きがあるのですが、DNAが破壊されて機能が低下してしまうのです。
これらのことから、男性ホルモンが増えすぎても減り過ぎても、育毛作用を低下させてしまうのです。
2.頭皮環境を改善して抜け毛を防ぐ8つの方法
ここでは、抜け毛を防ぐ方法を8つご紹介します。
一つ一つは単純なことですが、継続させることで必ず効果が出てきますよ。
コントロール方法①:充分な睡眠
睡眠中には成長ホルモンという、細胞の生まれ変わりを促進させるホルモンが分泌されます。
このホルモンは熟睡中、しかも入眠後30分~3時間程度の間に多く放出されるので、その時間帯にぐっすり眠っていることが毛母細胞の新陳代謝を促進させ、育毛につながります。
コントロール方法②:適度な運動
運動で筋肉を使うと血流が良くなり、頭皮にも充分な栄養が届くようになります。
また、頭部は心臓から遠い上に重力に逆らって送られるため、心臓の筋肉がしっかりついているほどポンプ力がアップし、血行が良くなります。
筋肉が多いほどテストステロンも増えるので、DHTが増えて薄毛が気になって来た男性には特におすすめします。
コントロール方法③:正しい生活習慣
タバコやアルコールは交感神経を活性化させる作用があるため、血管が収縮して抜け毛を引き起こす大きな原因となります。
ストレスの解消のため、あるいは得意先や上司、同僚との付き合いで完全に止めることは難しいかもしれませんが、髪の毛のことを考えてできるだけ控えましょう。
コントロール方法④:ストレス解消
ストレスは交感神経を活性化させて血行を悪くし、睡眠の質を落として成長ホルモンの分泌を妨げてしまいます。
心身がリラックスできるよう、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。
ほろ酔い程度のお酒なら血行を良くし心身をリラックスさせてくれますし、入浴時間を長めにして湯船にのんびり浸かるだけでも効果的です。
コントロール方法⑤:頭皮マッサージやツボ押し
もし頭頂部が岩のように硬くなっていたら、かなりひどい血行不良状態になっています。
頭頂部は全身で最も紫外線を浴びやすい場所です。
紫外線は頭皮の保湿成分や柔軟成分を破壊してしまうため、頭皮がどんどん硬くなっていきます。
すると頭皮の下数ミリのところにある毛細血管が潰され、血液が届かなくなるのです。
そこで、頭皮を直接マッサージしたりツボ押ししたりして、血行を促進してあげましょう。
すると栄養が毛母細胞にしっかり届きますし、毛穴が引き締まって抜けにくくなるのです。
コントロール方法⑥:パーマやカラーリングは控える
パーマや二剤式カラーリング剤に配合されているアルカリ剤や過酸化水素は、タンパク質を溶かす働きがあります。
細胞もタンパク質からできていますから、パーマやカラーリングを続けていると毛母細胞が破壊され、髪が生えにくくなってくる危険性があるのです。
できるだけこれらの頻度を減らしましょう。
コントロール方法⑦:頭皮を清潔に保ちましょう
男性ホルモンは皮脂分泌量を増やす働きがあるため、毎日丁寧にシャンプーして頭皮を清潔に保ちましょう。
その際、絶対に爪を立てて洗わないようにしてください。
また、あまり頭皮をゴシゴシ洗うと皮脂がすべて失われ、反動で皮脂分泌量が増えてしまいます。
大きめのフケや臭いに悩まされている男性は、シャンプーの回数を増やすのではなく洗い方を見直しましょう。
コントロール方法⑧:紫外線対策もしっかり
男性は女性に比べると、紫外線に対して無頓着ですよね。
しかし、紫外線は頭部奥まで浸透し、さらに頭皮の皮脂を酸化させてしまうため、毛母細胞に強いダメージを与えます。
ゆったりめの帽子を被ったり、紫外線阻止効果があるヘアケア剤を使用したりして、できるだけ頭皮を紫外線から守りましょう。
3.育毛に役立つ食事をしっかり摂ろう!
髪の毛は食べた物で作られていますから、栄養不足や過剰摂取は髪の毛に大きな影響を与えます。
そこで、前述の7つの方法とともに、食事も見直しましょう。
動物性脂肪は控えめに
動物性脂肪は血管壁に貯まりやすく、血行不良を引き起こします。
また、皮脂分泌量が増えるので毛穴を詰まらせ、さらにそこに紫外線が当たることで酸化し、抜け毛を引き起こす原因となります。
あまり塩辛いものもNG
塩分の摂り過ぎによって、細胞の成長因子IGF-1が減少すると、毛母細胞の新陳代謝が正常に行なわれなくなる恐れがあります。
また、塩分は血液をドロドロにさせ、血流を悪くします。
血圧が高いと指摘されている人は、あまり塩辛いものを食べないようにしましょう。
髪の主成分のタンパク質は魚や大豆製品で
髪はケラチンという18種類のアミノ酸でできています。
このアミノ酸すべてを含んでいるのが、肉、魚、卵、大豆です。
しかし肉類は脂肪分も多く、血中に入り込むと血管壁につき、血液の通り道を狭くしてしまいます。
それ以外のものを多めに摂るようにしましょう。
亜鉛や銅が多い食材を摂りましょう
食べたタンパク質をケラチンに合成するには、亜鉛や銅が必要です。
牡蠣やホタテ、レバー、納豆、卵などに多く含まれていますが、亜鉛はアルコールを分解する際に大量消費されてしまいます。
そのため、サプリメントもうまく利用しましょう。
野菜もしっかり!生より加熱したものがおすすめ
野菜に多く含まれるビタミンA、B群は頭皮を健康に保つ働きがあります。
また、ビタミンCやEは抗酸化力が強く、活性酸素の害を軽減してくれます。
野菜というと生野菜のサラダというイメージがありますが、見た目の割に少量です。
味噌汁に入れたり付け合わせにしたりと、加熱したものもたっぷり食べましょう。
4.「育毛剤」に関する基礎知識
抜け毛が気になると飛びついてしまいがちな育毛剤ですが、育毛剤は大きく分けて2種類あります。
・主に血行を促進させたり皮脂分泌を抑えたりして、頭皮環境を改善するもの
・AGAの原因となる5αリダクターゼ酵素を抑制させるもの
どちらも抜け毛の改善には必要な成分が配合されているものの、ほとんどの男性の薄毛はAGAですから、選び間違えると効果は期待できません。
AGAに作用するといわれている成分には以下のものがありますので、これらが配合されているか必ずチェックしましょう。
・大豆エキス
・チョウジエキス
・アカツメクサエキス
・ヒオウギ抽出液
・オウゴンエキス
・海藻エキス
・ノコギリヤシ
・亜鉛
・キャピキシル など
また、商品の公式ページを確認することも大切です。
AGAに関する情報があるかどうかで、商品のタイプを判断しましょう。
5.「育毛サプリメント」に関する基礎知識
育毛サプリメントも、タイプが2種類あります。
・AGA改善のための成分を多く配合してあるもの
・体内の健康状態を改善することで、間接的に脱毛の予防改善を狙うもの
どちらがより良いということはありませんが、内側からも積極的にAGAに働きかけたいという場合は、上記成分が配合されているもののほうが良いでしょう。
ただ、どれほど良い成分でも、身体が健康でなければ頭皮に届く前に消費されてしまったり排出されてしまったりします。
毎日の食事の見直しも同時に行なうことが大切です。
また、育毛サプリメントは医薬品ではなく食品の一種にカテゴライズされています。
育毛剤は「医薬部外品」で厚労省が有効と認めた成分が配合されていますが、サプリメントは違います。
そのため、育毛サプリメントのみでハゲを予防改善するのは難しいでしょう。
6.まとめ
多くの男性が薄毛に悩んでいます。
新しい育毛剤や育毛サプリメントが発売される度につい手を伸ばしてしまう、という人は少なくありません。
しかし、頭皮環境や状態が悪ければ、どれほど良い成分が配合されていても浸透しませんし、サプリの成分も頭皮まで届きません。
まずは生活習慣や食生活を改善し、育毛剤が効果を発揮できるよう頭皮環境を整えることから始めましょう。

